アルザス地方の織物ケルシュのクロス

3年前に買付に行った時に見つけたケルシュ。
とうとう今年の3月に陶器の買い付けに行った時に手にすることができました。

フランス東部のドイツ国境に近いアルザス地方で古くから織られてきた伝統的織物です。
もともとはケルシュと呼ばれる植物の染料で先染めされた麻糸を用いて、各家庭で織られていました。
用いる色に意味合いが込めれられているものが多く、赤はカトリック、青はプロテスタントを表していると言われています。

時代と共に麻と綿の混紡となり、染料も増え、さまざまな柄が織られるようになり、今日の形となりました。
しかし、膨大な手間のかかるこの織の技術は職人が減ってしまい消滅の危機に陥っています。

あまりの素敵なチェック柄に惹かれ買い付けてきたこの布を、松本の蟻ヶ崎で『洋裁と愉しみ多多』でお願いして、キッチンクロスにしてもらいました。
全部で11柄、48センチ四方のクロスです(洗い縮みがありますので、ご了承下さい)。
何度か洗濯した見本も置いていますので、気になる方は手触りを確認してください。

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